捨てられない!思い出のモノはどう捨てる?

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フェルトで作られた海のお友達。可愛らしいでしょう!

これはお子さんたちのために、知人が作ったもの。どれも裏側にスナップボタンがついていて、大きな布にパチンと貼れるようになっています。子どもたちはとっくに大人になっていて、もうこの人形で遊ぶことはありません。知人は一生懸命作ったものなので、なかなか捨てられませんでした。そこで、私にプレゼントしてくれたのでした。

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何度、断捨離しても残ってしまうモノたち

私もあります。フェルト人形に挑戦したこと。しかも創作意欲は10年周期くらいでやってくるのです。心躍らせながら作品を作るのですが、何を間違ったのか下手な出来上がりになってしまいます。なのにデパートの手芸コーナーに近寄ると、手軽そうだと思ってつい買ってしまうのです。

一度だけ、同じ会社の同僚が手術をするときに、お守りを作ったことがあります。それは勤めていた会社のキャラクターでもあったペンギンをモチーフにしたのですが、残念なほどブサイクな仕上がり。それでもお守りだからと思ってあげてしまった。あれから10年くらい経ったかな。きっと今頃はお役目を果たして居なくなっていてほしいもの。

さて、身の回りにある可愛らしくてモノ。ブサイクだけど思い出があるモノ。みなさんは、エイヤッって捨てることができますか?私はなかなかできなくて、何度も断捨離しては手元にあるなんてことっを繰り返してきました。

捨てられないのはモノ?それとも思い出?

例えば幼い頃のアルバムも同じなのですが、年に一度も開けることがないけれど捨てられない写真があるとします。でも、こうして大きな自然災害が続くと、大切なものがだんだんと絞られてきて、決してそのアルバムは再び開けることのないものとしての位置を確立していきます。

さあ、よく考えてみます。身の回りのモノを本当に捨てられない理由は何だろう。

可愛らしい海のお友達を作った知人は、地元で著名だった医学者の奥様。3人のお子様方を立派に育てられご主人をお見送りした後、リメイク上手な方法を私に伝授してくださった方でした。ご自分のウェディングドレスもティッシュカバーやクッションカバーに作り変えるような大胆な魅力がありました。数年前から周りの方が認知を心配されるようになり、その後お会いすることなく施設で暮らしていると知ったのです。もうお会いすることがないんだな。そう思うとますます捨てられなくなりました。

思い出のアルバムを一から創ってみる

これからオススメするのは、モノを思い出として認める方法。愛しくて捨てられないと思っていたものを一旦写真に収めてみる方法です。デジタルのありがたいのはいつでもどこでも見ることができること。しかも場所をとりません。

時間があるときに、ちょっとウクレレのBGMなどをかけながら、さっさと写真を撮っていきます。大切で大好きなモノなので、撮るときも優しく楽しく撮ってあげます。ある程度のストックができたところで、写真を見直してみます。やっぱり私の大切なものたちは素敵だわと思うに違いありません。でもこうしていくうちにモノとの距離感が少しずつ変化していきます。そしてある日、「ありがとう、さようなら」と言える日が来ます。

私は10年ほど前から、終活講座を行なっています。中でも古い写真が捨てられなかったり、昔の趣味のモノが捨てられない方はとても多いです。その方々に共通しているのは、たまに見るだけでも安心感や自己肯定感があるということ。でも、もう使うことや積極的に見ることはない現実。

そんなときには思い切って、デジタル化してしまいましょう。捨てられないのはモノより思い出。あんなことがあったという幸せの一瞬をとって奥には、いつも持ち歩くスマホの中で十分でしょう。

家族のアルバムを整理したときに、母の妹の白黒写真をipatに収めておきました。彼女の孫ちゃんたちに会いに行ったときに、さっと見せて大盛り上がり。こうして活かせる写真になれば現物がなくなっても大丈夫ですね。海のお友達も、もう大丈夫。彼女が私に教えてくれた数々のことを、この写真一枚で思い出すことができます。

どうぞ、お試しあれ。