ようこそ宮崎へ。さて、どこからご案内しましょうか。

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昔々、福岡から出張で来られた上司に、宮崎で一番上手い蕎麦屋を教えてくれと言われました。

えー、お蕎麦なんて味わって食べたことのない二十代前半の私です。ただ、情報だけはマメにチェックしていたので、Aという蕎麦屋が有名ですと応えました。するとその方が仰いました。それじゃダメなんだよ。俺はあんたが薦めるところに行きたいんだから、有名店に行きたいわけじゃないんんだよ!

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地元のホテルに泊まってみる!

二十代前半に受けた洗礼によって、人に勧めることの責任を強く感じるようになりました。それ以来、自分が泊まったことのないホテルや観光スポットは紹介しなくなりました。しっかりとガイドができて、自信を持って話ができるところだけ。

そうなると少し厄介なのが、地元のホテルに泊まるということでした。初めはわざわざ感があったのですが、やはり泊まらなければわからないことも多く、ときにはホテルにクレームや提案をさせていただいたこともあります。そうして少しでも宿泊先を確保しておくことは、当時の宮崎でもとても大事なことでもあったのです。

もてなす前に、おもてなしを受ける!

いくつかのおもてなしを繰り返す中で、実感したことがありました。誰かをおもてなしする前に、自分がもてなされる側に立つことの大切さです。

慌ただしい生活の中で、リゾートにくる友人をおもてなしするには、心の余裕に大きなズレがあって当たり前ですよね。誰かを迎える前に、自分こそおもてなしを受ける時間を作り、その中に身を委ねてみると、おもてなし時間の濃度が全く違って来ます。

前職では年に一度の文化講演会があり、講師をお迎えしおもてなしをする仕事をしていました。ある年のこと、どうしてもその前日に親戚が宮崎に来てシェラトンリゾートに泊まりたいというのです。本番の前日ですので、心の中に焦りと不安が拭えないまま、シェラトンから出勤したのでした。しかも講師の宿は同じホテルです。

ところが、今までに味わったことのない気分でお迎えすることができました。講師をご案内するのは講演会会場ではなく、明らかにホテルに変わっていたのでした。講演をすることが目的ではなく、すべての仕事を終えて、安心して1日を終えていただくことに変わったからです。

ここのところ県内でも新しいホテルがオープンしています。なので、行って来まーす!